こんにちは!大山崎はぐです。
では、今日もご紹介していきましょう。
オンリーなお店を大山崎でひらく人たちに興味津々シリーズ
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オンリーなお店を大山崎でひらく人たちに興味津々シリーズ
『アナログ音響機器の修復ーKazz‐Jin』さんの最終話です。
Kazz‐Jinさんの工房にお邪魔すると、当然ですが
いろいろなオーディオに道具やパーツが
所狭しと置かれています。
作業のお話の中で見せてもらった分解中のチューナーには、
僕たちには絡まっているとしか思えない導線や、
こんな小さい体で大事なお仕事をされているんですねと感心してしまう、
けれどカラフルなお体がうらやましいパーツさんたちがびっしりと並んでいます。
これと回路図を見合わせて、原因を探っていくんですね。
では、Kazz-Jinさんの記事、お楽しみください。
上野山さんの工房でのお仕事内容には、「アナログ音響機器の修復」という項目があります。「修理」ではなくて「修復」。このニュアンスの違いがわかりますか?
「修復」は、仏像や美術品に使われることが多いようです。これらは「時を経ることでその美しさや価値が増すもの」なので、なおす際にも安易に塗りかえて新品に似せるような「修理」はしません。その作品が生まれた時代の技術や歴史背景・つくり手たちの想いなどを尊重した「修復」をほどこすのです。
同様に、上野山さんにとってオーディオ機器は、敬意をもって扱われるべき大切な道具たち。「何十年か前の良くできたアンプなんかを見ると、外観やつまみの配置などデザインの美しさはもちろん、吟味された部品選びや内側の回路の置き方にも、つくった人のこだわりやすごさが感じられてわくわくすることがありますよ」。だから壊れても捨てずに、もう1度使えるように蘇らせたいのです。そのために、上野山さんはすでにメーカーが製造を打ち切ってしまった古い機器の部品や回路図をできる限り収集し、ストックしています。よそでは無理でもこちらでならなおせる可能性が広がります。
相談だけでも大歓迎。自分の経験のなかで培ってきたこと、学んだことはどんどん発信していきたいと言います。「古いクラシックをはじめ、いろいろなジャンルのレコードもたくさんあるし、気軽に来てください」。工房を「オーディオを中心としたまちのサロン」的な場にできたらと考えているのです。
■生演奏を聴いているように
1950年代にただ「音を楽しむ」から、生演奏を忠実に再生する「ハイファイ(ハイフェデェリティーの略語)」という考えが浸透。1つのチャンネル(=スピーカー)で音を再現する『モノラル』から2つのチャンネル(=スピーカー)で立体的に再現する『ステレオ』が登場し、オーディオ機器も発達。臨場感ある音を楽しめるようになりました。
■レコードなどで音楽を楽しむには
レコードなどで音楽を楽しむには、プレイヤー・アンプ・スピーカーの3つが基本。3つが揃って音を再生し、聴くことができます。その基本がそれぞれに独立し、そこに受信機のチューナーを加えてコンポ(コンポーネントシステム)が登場しました。
■音の記録と再生はどちらがお好み?
2つのマイクで録った音を電気信号にし、記録したのがレコード、磁力を使って記録したのがテープでこの2つはアナログ音源。音を符号化し、決められた規格で記録されたものがデジタル音源のCD。
アンプには、主に真空管方式と、半導体を使用するトランジスタやIC方式があります。その音色は好みが分かれるところ。
■アナログ機器のお医者さん
では、上野山さんの修復作業を見てみましょう。基本、部品がなくなりメーカーでの修理ができなくなった機器が主。
年月を経て劣化した部品は交換。ほこりやごみ、錆びが原因の場合は掃除。
原因がすぐにわからない場合、電圧などが書いてある回路図があると解決が早い。
いくつか想定した原因を消去法でつぶしていく。それでも突き止められない場合は…
人間と一緒で年月が経つと悪いところは出ます。まめに診ておけば良くなりますが、放っておくと重症に。新品同様に戻すのは無理でも長く楽しめるよう機器を診るまち医者としてお待ちしています
Kazz‐Jinさんの工房にお邪魔すると、当然ですが
いろいろなオーディオに道具やパーツが
所狭しと置かれています。
作業のお話の中で見せてもらった分解中のチューナーには、
僕たちには絡まっているとしか思えない導線や、
こんな小さい体で大事なお仕事をされているんですねと感心してしまう、
けれどカラフルなお体がうらやましいパーツさんたちがびっしりと並んでいます。
これと回路図を見合わせて、原因を探っていくんですね。
では、Kazz-Jinさんの記事、お楽しみください。
「修復」という言葉にこだわり、良き時代のものを後世に
上野山さんの工房でのお仕事内容には、「アナログ音響機器の修復」という項目があります。「修理」ではなくて「修復」。このニュアンスの違いがわかりますか?
「修復」は、仏像や美術品に使われることが多いようです。これらは「時を経ることでその美しさや価値が増すもの」なので、なおす際にも安易に塗りかえて新品に似せるような「修理」はしません。その作品が生まれた時代の技術や歴史背景・つくり手たちの想いなどを尊重した「修復」をほどこすのです。
同様に、上野山さんにとってオーディオ機器は、敬意をもって扱われるべき大切な道具たち。「何十年か前の良くできたアンプなんかを見ると、外観やつまみの配置などデザインの美しさはもちろん、吟味された部品選びや内側の回路の置き方にも、つくった人のこだわりやすごさが感じられてわくわくすることがありますよ」。だから壊れても捨てずに、もう1度使えるように蘇らせたいのです。そのために、上野山さんはすでにメーカーが製造を打ち切ってしまった古い機器の部品や回路図をできる限り収集し、ストックしています。よそでは無理でもこちらでならなおせる可能性が広がります。
相談だけでも大歓迎。自分の経験のなかで培ってきたこと、学んだことはどんどん発信していきたいと言います。「古いクラシックをはじめ、いろいろなジャンルのレコードもたくさんあるし、気軽に来てください」。工房を「オーディオを中心としたまちのサロン」的な場にできたらと考えているのです。
仕事と言えばもちろんそうだけれども、せっかく新しいスタートを切ったのだから、それよりももっと大切にしたいものがある。そんな気持ちを叶えるのにふさわしい場所が、ここ大山崎だった。地域とのつながりを大切に、いろいろな世代の人とオーディオを通じて話をしたい、かかわっていきたい!上野山さんの夢はまだまだ続いていきます。(おわり)文・なが田ゆう子
■生演奏を聴いているように
1950年代にただ「音を楽しむ」から、生演奏を忠実に再生する「ハイファイ(ハイフェデェリティーの略語)」という考えが浸透。1つのチャンネル(=スピーカー)で音を再現する『モノラル』から2つのチャンネル(=スピーカー)で立体的に再現する『ステレオ』が登場し、オーディオ機器も発達。臨場感ある音を楽しめるようになりました。
■レコードなどで音楽を楽しむには
レコードなどで音楽を楽しむには、プレイヤー・アンプ・スピーカーの3つが基本。3つが揃って音を再生し、聴くことができます。その基本がそれぞれに独立し、そこに受信機のチューナーを加えてコンポ(コンポーネントシステム)が登場しました。
■音の記録と再生はどちらがお好み?
2つのマイクで録った音を電気信号にし、記録したのがレコード、磁力を使って記録したのがテープでこの2つはアナログ音源。音を符号化し、決められた規格で記録されたものがデジタル音源のCD。
アンプには、主に真空管方式と、半導体を使用するトランジスタやIC方式があります。その音色は好みが分かれるところ。
■アナログ機器のお医者さん
では、上野山さんの修復作業を見てみましょう。基本、部品がなくなりメーカーでの修理ができなくなった機器が主。
年月を経て劣化した部品は交換。ほこりやごみ、錆びが原因の場合は掃除。
原因がすぐにわからない場合、電圧などが書いてある回路図があると解決が早い。
いくつか想定した原因を消去法でつぶしていく。それでも突き止められない場合は…
人間と一緒で年月が経つと悪いところは出ます。まめに診ておけば良くなりますが、放っておくと重症に。新品同様に戻すのは無理でも長く楽しめるよう機器を診るまち医者としてお待ちしています
■修復以外のお仕事
個人で録ったビデオなどのデジタルデータ化、不要な機器を査定、適正価格で販売してくれる店の紹介、ご希望の機器を探し、メンテナンスののち販売もしています。
乙訓郡大山崎町円明寺長慶9‐8
オーディオへのオマージュ
AUDIO-LABORATORY『Kazz‐Jin』
090-3289-9254
阪急西山天王山駅徒歩10分
090-3289-9254