こんにちは、大山崎はぐです!
『オンリーなお店を大山崎でひらく人たちに興味津々』シリーズ10人目
今回の主人公は、アナログ音響機器の修理ではなく『修復』とおっしゃる上野山さん
上野山さんが小学6年の頃、1964年に大阪万博、その2年後にビートルズが来日したそうです。
上野山さんが小学6年の頃、1964年に大阪万博、その2年後にビートルズが来日したそうです。
1960年代は、エルビス・プレスリーがいて、ビートルズを始め、
ボブ・ディランやミック・ジャガー、ピンクフロイドなどアメリカンポップス全盛期。
万博の頃までは、高額なオーディオ機器が
一般家庭にあるなんてことはなく
万博やアメリカンポップが日本に入ってきたころから、
音楽機器は変わっていき、一般家庭にも
普及していったんじゃないかとおっしゃってました。
かわいいポータブルレコードプレイヤーなんかもありましたね。
これに穴の開いたレコードをのせて、針をそっとおろす、
あの「間」がなつかしいです。
では、ここからが本文です。どうぞ。
またおもしろい方がまちに!ぜひおはなしが聞きたい!そう思っていたところ、じきに周囲でこのような声が聞こえてくるようになりました。「ウエノヤマさんにスピーカー入れてもろて、仕事しながらええ音でジャズ聴いてるねん」「ウエノヤマさんに古いステレオなおしてもろてん」「ウエノヤマさんの工房に遊びに行ったら、外国製の古い機器やらあっておもしろかったわ」。その人『ウエノヤマさん』は、どうやら気さくなお人柄であるらしい。
果たして、ようやくお会いできた『上野山和仁さん』は、気さくな上に「シュッとした」ダンディな紳士でした。
「ここをはじめたのは61歳のとき。定年まではまだ数年あったけど、気力・体力が残っているうちに新しいスタートを切りたくて」。
そう、昔はみんな「アナログ」音源―カセットテープやレコードで音楽を聴いていました。生音をそのまま記録・再生できるので、CDなどのデジタル音源よりも臨場感がある音が楽しめると、今でもファンは多いのです。
ジャケットからていねいにレコードを取り出してターンテーブルに置き、そっと針をのせる。音が鳴る前のしばしの静寂。真空管アンプがつくる音は耳に心地よく、いつまでも聴いていたくなります。
ステレオなどの機器は単なる機械ではなく、昔聴いたメロディとともにたくさんの思い出が染みついている相棒のようなもの。だから壊れても捨てずになおして、もう一度音楽を楽しんで欲しい!そう話す上野山さんが目指すのは『オーディオ機器の町医者』。「もの言えぬ機械の声を聞き、つくり手や持ち主の想いも一緒に残していけたらと思うんです」。
【紙面版】
ボブ・ディランやミック・ジャガー、ピンクフロイドなどアメリカンポップス全盛期。
万博の頃までは、高額なオーディオ機器が
一般家庭にあるなんてことはなく
万博やアメリカンポップが日本に入ってきたころから、
音楽機器は変わっていき、一般家庭にも
普及していったんじゃないかとおっしゃってました。
かわいいポータブルレコードプレイヤーなんかもありましたね。
これに穴の開いたレコードをのせて、針をそっとおろす、
あの「間」がなつかしいです。
では、ここからが本文です。どうぞ。
「オーディオ機器の町医者でありたいんです」
その人のウワサを聞いたのは、昨年夏のこと。「まちにすごい音響技術の人の工房ができたらしい」「有名な歌手のコンサートの音響担当もしてはったらしい」。
またおもしろい方がまちに!ぜひおはなしが聞きたい!そう思っていたところ、じきに周囲でこのような声が聞こえてくるようになりました。「ウエノヤマさんにスピーカー入れてもろて、仕事しながらええ音でジャズ聴いてるねん」「ウエノヤマさんに古いステレオなおしてもろてん」「ウエノヤマさんの工房に遊びに行ったら、外国製の古い機器やらあっておもしろかったわ」。その人『ウエノヤマさん』は、どうやら気さくなお人柄であるらしい。
果たして、ようやくお会いできた『上野山和仁さん』は、気さくな上に「シュッとした」ダンディな紳士でした。
上野山さんが主宰するAUDIO‐LABORATORY『Kazz‐Jin』は、2014年10月に大山崎町円明寺長慶、小泉川のそばにオープンしました。わたしたちが知らなかっただけで、以前から活動されていたんですね。失礼しました。
「ここをはじめたのは61歳のとき。定年まではまだ数年あったけど、気力・体力が残っているうちに新しいスタートを切りたくて」。
前職はホールの音響技術者。「あのホールは音がいい」という言い方をしますが、その「いい音」をつくることにまつわるすべてがお仕事内容だったそうです。このような経験を活かして、工房では「アナログ音響機器の修復」をはじめ、「オーディオ機器の販売や買取」「アナログデータのデジタル化」などを行っています。
そう、昔はみんな「アナログ」音源―カセットテープやレコードで音楽を聴いていました。生音をそのまま記録・再生できるので、CDなどのデジタル音源よりも臨場感がある音が楽しめると、今でもファンは多いのです。
ジャケットからていねいにレコードを取り出してターンテーブルに置き、そっと針をのせる。音が鳴る前のしばしの静寂。真空管アンプがつくる音は耳に心地よく、いつまでも聴いていたくなります。
ステレオなどの機器は単なる機械ではなく、昔聴いたメロディとともにたくさんの思い出が染みついている相棒のようなもの。だから壊れても捨てずになおして、もう一度音楽を楽しんで欲しい!そう話す上野山さんが目指すのは『オーディオ機器の町医者』。「もの言えぬ機械の声を聞き、つくり手や持ち主の想いも一緒に残していけたらと思うんです」。
【紙面版】
文・なが田ゆう子 イラスト・オオバチエ
*次回は、修復の方法などについてうかがいます。
*次回は、修復の方法などについてうかがいます。