近頃はガラス窓をハンマーで割って押し入る強盗がたびたびニュースになり、殺人事件も起こっています。
さてそれでは、どんな家が狙われやすいのでしょうか?
警察によると狙われやすい共通点があるようです。
築30年以上の郊外の一戸建て住宅は高齢者が住んでおられる割合が高く、家に現金を置いている方の割合も高いようです。ガラス窓やドアの鍵が壊しやすいなど、セキュリティーが弱く、防犯カメラの設置も都市部ほど進んでいません。彼らは必ず下見をすると言われており、実行グループはリフォームや屋根修繕、水道下水検査、近頃流行りの貴金属の買取業者などを装って訪問し、在宅の状況や家の中の様子を伺います。宅配等の荷物も玄関を開いて受け取らないなどの注意が必要です。指示役はスマホで遠くから実行犯に指示し、実行犯はその指示に従って行動しているのです。
では、狙われないためには、どのような対策があるのでしょうか?
犯罪者が嫌がる四つのキーワードがあります。「音・光・時間・人の目」です。私は設計をする際、上のイラストのような防犯対策をアドバイスしています。
強盗に入るのに5分かかると7割、10分かかると9割が諦めるようです。番犬を飼っているのも強い味方になります。セキュリティー会社と契約してステッカーを貼っておくと効果は高いのですが、費用と外出時のひと手間が必要です。近くで知らない人を見かけた際にあいさつをして顔を合わせたり、ご近所様と常にコミュニケーションを取ったりすることも大切です。費用がかかっても防犯対策をすることをお勧めします。怪我をさせられたら元も子もありませんから。
1級建築設計事務所 京都府長岡京市長法寺山ノ下5-2
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