日常生活ではコンピューターの利用は不可欠で、今やこれがなければ何もできない。スマートフォンもそうで、もはや携帯電話ではなく、電話機能が附属したパーソナルコンピューターである。電話どころか、交通機関料金の支払いや買い物、さまざまな調べものに至るまで、何でもできる。靴を履いて、裸じゃなければ、スマートフォンひとつ持っていれば旅行もできる。今回は、そんなコンピューターやスマートフォンのもたらす弊害を訴えたいのではない。
そんな現代のコンピューター世界を生き抜くために重要なのは、ID NO.とPWであろう。これは間違いない。つまり、identification
numberとpass wordである。「同一者識別番号」を持った者が「合言葉」を並べて、初めて中に入れるということだ。歳を取るとこういったことの管理が大変で、覚えられない、メモした紙を紛失した、ということが頻繁に起こる。自分に限ったことではないだろう。このような人のために、「パスワードのヒント」なるものが用意されていて、「ペットの名前」「母親の旧姓」「好きな映画」等、自分しか知り得ない情報の入力が求められることがある。コレで秘密が保持され、安全が確保されるとは思わないが、自分の場合なら「好きな映画」だ。
生まれついての映画好きで、今までに数百本の映画を観てきたが、「好きな映画」として一本選ぶとすれば、自分の場合は「東京物語」だ。これしかない。これからも多くの映画を観ることだになると思う。そして、そのうちの何本かは心に響き、いつまでも忘れられない映画になるだろう。しかし、今後いかなる映画に出合うことになろうとも、自分にとって「好きな映画」は「東京物語」だ。これだけは断言できる。
次回は、「東京物語」と小津安二郎先生について思うところを少々。
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社会保険労務士 楠 木 仁 史
大山崎町下植野宮脇1-2
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