土地や住宅を購入する際には、ハザードマップで必ずどんなリスクがあるのか調べてみましょう。
ハザードマップは、行政のホームページ等に載っています。土砂災害や津波が押し寄せる危険度などが線や色分けした地図で示されており、見やすくなっています。また、以前がどのような土地であったのか、例えば海や沼地を埋め立てた土地だったり、谷を埋めて造成された土地だったりすることを調べることができます。
土地建物の売買契約をする前には、不動産業者ではハザードマップを示して説明することになっていますが、どうしても契約内容や価格の方に気を取られ、ついつい軽く聞き流してしまったりしがちです。
リスクの内容を基にして地盤改良工事をしたり建物の強度を増したりすることが大切です。耐震補強にもなり、安心感が増します。もちろん工事費はアップしますが、ハザードマップでリスクが示されている土地や、造成地でよく見られるひな壇状で高い擁壁のある土地などは、充分注意して建築計画をしないといけません。しかし見晴らしの良い高台の家は魅力的ですね。
住む場所にどのような潜在リスクがあるのかを知った上で日々を楽しめる住まいを見つけ、理想の住宅を造りたいものです。それにしても、日本は災害の多い国ですね。
1級建築設計事務所 京都府長岡京市長法寺山ノ下5-2
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