京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。

 『おにクル』は昨年十一月に茨木市にオープンした、図書館を中心とした文化・子育て複合施設の名称です。開館一ヶ月で来場者数二〇万人に到達したそうです。


施設は7階建てで、前面には大きな芝生広場が広がっています。ここの特徴は、図書機能が各フロアの他の施設に溶け込むように配置されていること。建物中央にある吹き抜けをエスカレーターで移動するのですが、その空間があるおかげでどのフロアにいても人の気配やざわざわした雰囲気が漂い、人とのつながりを感じられて、居心地もよくくつろぐことができます。これは《縦の道》として意識的に作られたそうです。また、どのフロアにもテラスに出ることができる大きな窓があり、明るくて開放感があります。

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1階には『もっくる』という、木の素材をいかした屋内子ども広場やカフェ。


2階にはこども支援センターがあり、小さな子どもたち向けの絵本や紙芝居、出産関連の本などが並びます。また、絵本から飛び出してきたような『おはなしのいえ』もあり、親子連れでいっぱいです。


3階には音楽スタジオなど、4階には大ホールがあり、それぞれに関連した本が置かれています。


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5階・6階はブックパークのメインフロア。本を読むための場所が本棚の中にくりぬかれていたり、階段が椅子になっていたりと工夫されています。これは《おこもりシート》《大階段ベンチ》として、家具デザイナーが作ったそうです。お気に入りの場所で本の世界に入れそうですね。また、広いテラスに出て北摂の山々を眺めながら、ゆっくりと読書時間を過ごすこともできます。


7階にはプラネタリウムや市民活動センター、工作コーナーなどがあり、何かを始めたくなる、わくわくする場所です。


どこも子どもたちで賑わっていました。外の広場や屋上広場で遊んでいる子どもたち、テーブルを数人で囲んで何かを熱心に作っている小学生。また、夢中で本を読んでいる子どもやテラスでおしゃべりしているグループ、個人ブースで勉強している高校生たち。どの子どももとても楽しそうに見えました。


ここは、市民によるワークショップで出されたさまざまな意見を基に家具、照明、テキスタイル、ロゴやマークのデザイナー、建築家などのスペシャリストたちが練り上げて造った複合施設です。あらゆる世代、特に中高生までをも呼び込むことに成功したのは、ここが隅々まで工夫されており、しかもたくさんの愛着の持てる要素のある居心地のいい場所であること、さらに何か新しいものが生まれそうな予感がするような交流の場であるからなのでしょう。


私たちの町に新しくできる複合施設にも、期待したいですね。          (N&Y)


*これまでのお話は
こちらからご覧になれます。


わたしたちでつくる。大山崎の図書環境
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