無駄なことって、いっぱいあるもの。経営的に考えれば、ゲームをするのも相当無駄です。ドラクエなんか累計何百時間もやっているはずで、この時間を仕事に充てれば売上も伸びるかもしれません。もちろん余暇があるから頑張れるんでしょうけど、客観的に見たら無駄です。私は音楽も大好きで、本当によくレコードを聴きます。楽器を弾くのも好きで、ピアノのレッスンに通おうかとも考えています。同じく、これも普通に見れば無駄です。
でも、無駄かどうか決めるのは自分です。そして、無駄かどうかを判断できない理由は自分にあります。では、なぜ行動に迷ってしまうのか?
それは、【生き方】が決まってないからです。「俺はこう生きる」「私はこう生きたい」と決まっていれば、おおよそブレがなくなります。こんな仕事をして、こういう感じで収入を得て、趣味はこういうものに携わっていきたい。このように決める時は、いったん他人の評価は忘れることが重要です。「自分がどう生きたいか?」、それだけを考えて決める。もちろん、カンペキに決めきれることなんてないし、後で変わることもあります。だから、とりあえずで構いません。【生き方】を決める。それがスタートです。
ポイントがいくつかあります。
1、仕事で決めること
・種類・業界・独自性・自分の武器
・どういう組織を作るのか?
・経営の目的をどこに持つのか?
(売上や意義等)
・仕事のスタイル
(アナログ系 、 ネット系)
2、どの分野を追求するか
・どの分野に詳しい知識を持つか
・突き抜けた分野を持つとしたらどこか
・教養はどの程度身につけるのか
3、趣味・個性で決めること
・機械、芸術、自然など、自分の「属性」はどこに持つか?
・服装などのビジュアルはどこを目指すか?
・肉体的な力強さや健康についてはどのぐらい重視するか?
4、家族に対して決めること
・自分の家族に対する理想は?
・自分は家族に対してどのようなスタンスでいるのか?
ポイントは、これらの中に一貫性を持たせること。もしわからなかったら、「憧れの人」を見つければいいのです(私は吉野源三郎先生を尊敬しています)。憧れの人はひとりでなくてもOK。複数の人を足して割っても問題ありません。
では、生き方が決まるとなにが起きるのでしょうか?
・仕事のやり方が決まる
・仕事のやるべきことが決まる
・勉強すべきことが決まる
・迷いが減る
・(自分にとっての)無駄がなくなる
だから、まずは自分の人生を自分で決めてみることが大切です。
ほとんどの人は、「はっきりとした目標」と「決まったやり方」が決まれば強くなるものです。大学受験だって、「行きたい大学」と「勉強方法」さえ決まれば、あとは日々邁進するのみ。
あと必要なのは、なぜそうしたいのかという「理由」です。大学受験でいえば、なぜその大学に行きたいのかってことになりますが、生き方の理由には根本的なものって、あるようでなかったりします。では、どう考えればいいのかというと、自分の感情(や遺伝子)に素直になることです。私もなぜこんなに仕事ばっかりするのかはよくわかりません。でも、私の感情や遺伝子は、(たぶん)とにかく仕事をして、何かを成し遂げろと言っているんです。本当の心の声に従って生き方を考えてみるのも、非常に良いことだと思っています。
おわり
☎&📠075-954-9080
社会保険労務士 楠 木 仁 史
大山崎町下植野宮脇1-22
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