「アストリッドとラファエル文書係の事件録」の放映が終了した。よくできたテレビドラマだったと思う。アストリッド・ニールセンは、文書係として警察の文書管理をする「ひとり職場」で働いている。
ドラマは、彼女が自閉症(アスペルガー、発達障がい)であることを冒頭で紹介し、その前提で進んでいく。その特性を生かしてアストリッドは捜査に協力し、助言を与えて次々と難事件を解決していく。見ていて壮快だ。最初はアストリッドを見下していたベテラン検視医も、「あなたは今まで組んだ捜査担当者の中でピカイチだ。あなたは物事を多角的な視点から見ている。おかげで自分も刺激を受けた。協力に感謝する」と言っている。これは、制作者の自閉症者に対する敬意の表明である。ついにテレビドラマもここまで来たかと思うと、感慨深い。
ジョブズやゲイツ、クルーズの例を持ち出すまでもなく、我々は彼ら天才の功績の上に生きている。彼らのおかげで我々の余暇や仕事など、つまり生活そのものが安楽で、豊かなものになっている。我々凡人はもっと謙虚になり、感謝しながら生きるべきだ。
1stシーズンは、アストリッドが成年後見制度から脱却し、自立した一人の女性として生きていく決意をするところで終了した。来年春の2ndシーズンが待ち遠しい。
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社会保険労務士 楠 木 仁 史
大山崎町下植野宮脇1-22
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