今回はいつもと趣向を変え、8冊の本の中の図書室や図書館を紹介します。
この中に、こんな所なら行ってみたいと思う図書館が見つかるでしょうか。
最初に紹介するのは、居心地のいい図書館が描かれている絵本です。

ルールを守っていれば誰でも利用できる図書館には、ライオンもやって来ます。「おはなしのじかん」が大好きで、図書館の仕事のお手伝いもするのです。
なんだかわくわくしませんか。こんな図書館なら、ゆっくり午後を過ごしたくなりますね。
次は、どこか懐かしい図書室が登場する作品。
主人公の女性がよく思い出すのは、四十年前の小学生の頃によく通っていた公民館の中の小さな図書室。母子家庭で、家に帰っても大好きな猫は居るけど、夜の仕事をしている母には会えない。そんな彼女にとっての図書室は、窓から入るやさしい日差しがあり、お気に入りの「あしながおじさん」や「ドリトル先生」などを繰り返し読める居心地のいい場所。ある日、そこで出会った少年と友達になります。二人の「もし、世界で生き残ったのが二人だけだったら」という想像が、小さな冒険に発展します。
しんみりと、心に残る作品で、子どもたちを抱きしめたくなります。あの時読んだ本やあの場所が、その後の少女の世の中を生き抜くための術や力となります。
今度は、「図書館なんて必要ない」と言う行政改革派と闘う図書館職員の話です。