京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。

とチラシの画像を送ったのが昨年6月末。そして11月に第1次通過、今年1月に第2次も通過との連絡に、もしやもしやと待ち焦がれて…。


 ツムグハグでお馴染み、「このへんの人々」の作者おりこのかずひろさんが、第3回京都文学賞一般部門において、大山崎町を舞台にしたSF小説「17回目の出来事」で優秀賞を受賞されました!


 京都文学賞は、文学の更なる振興や「文化都市・京都」の発信等に寄与するために、令和元年に京都市が京都⽂学賞実行委員会を立ち上げて設立した賞です。京都を題材にした未発表の「小説」を一般・中高生・海外の3部門で国内外から募集。最優秀賞・優秀賞(海外部門は最優秀賞のみ)が選ばれます。


 京都文学賞がおもしろいなと思うのは作品だけでなく、一般読者の方から選考委員も募集するところ。プロの作家とともに選考します。


 一般部門の最優秀賞は賞金のほかに出版化が掲げられており、これは地方文学賞の中では珍しいことです。また、優秀作品もこれまで毎回出版されており、おりこのさんの作品にも期待がかかります。


 今回の応募総数は270作品。年々応募数は減少しているものの、「これまでの中でも高水準だった」と審査委員の方々が口を揃えます。


 3月30日の受賞式では、受賞者一人ひとりの喜びの声を聞くことができました。小説を書くことを封印して就活にのぞんだものの落ち続け、もがく中で再び書き始めたという一般部門最優秀賞の佐藤さんのお話には目頭を押さえ、中高生部門のお二人の理路整然とした話では受賞理由がわかった気がしました。最終審査員の講評では、全受賞作品への評価とともに審査員それぞれが推した作品とその理由が聞け、どの作品も早く読みたいという気持ちが沸き上がりました。


 おりこのさんが映画を作る人だと彼の挨拶で知った審査員の方からは、「だから、壮大な話がまとまりよく書けたんだ」「主人公たちが町に入っていくシーンは特に秀逸」といった声が上がっていました。


 審査員のおひとりが講評の最後に、「この作品を書こうと決めて完成させ、応募することは簡単なことではなく勇気がいること。応募者の勇気に敬意を表します」と述べられたことに、改めて作者の決意と勇気に重みを感じました。


 今回の受賞作のあらすじや本文の一部抜粋、最終選考委員の講評が京都文学賞HP(下記QRコード)でご覧になれます。

京都文学賞受賞作詳細



文・オオバチエ

折小野和広さん+


画像引用元:京都文学賞HP

https://kyotobungakusyo.com/news/1094.php 


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