先月号でご紹介した「まちライブラリー」を大山崎町にも開設すべく、私たち大山崎ライブラリーフレンズも準備を進めています。この号がお手元に届くころには無事開設されている予定ですが、今回はそこに至るまでを宣伝もかねてご報告します。 *前回のお話はこちら
まちライブラリーを設置するにあたっては、2つのことが必要です。
1つめは、貸し出すための本をたくさん寄贈してもらうこと。2つめは、まちライブラリーを設置してくれる場所(お店)を探すことです。
1つめの寄贈本収集は、まず当会メンバーに募集をかけました。町の広報誌などで広く呼びかけることもできたのですが、収蔵しきれないほどの本が集まる可能性もあったため、まずは小さく始めることにしたわけです。呼びかけると、小説や教育書、レシピ本、エッセイ、絵本、雑誌など、さまざまな本が集まりました。寄贈本には寄贈者からのメッセージを書いてもらうことになっているのですが、このメッセージが本に表情を与え、なんとも趣深いのです! 寄贈本にブッカー(保護フィルム)を貼る作業中、メッセージを読んでは「へ〜〜」「読んでみたいな〜」と手が止まります。あれよあれよと本は集まり、100冊ほどに。「ちょうだい」といえばすぐに集まる、それが本なのです(あと、古着も)。
2つめの課題であるまちライブラリーの設置店は、カフェを中心にして、町内の知っている(といっても、こちらが認知しているだけで知り合いというわけではありません)お店に直接依頼にうかがいました。「あなたのお店に本棚を置かせていただけないでしょうか」などという見ず知らずのおばさんがやってきたら、さぞや怪しかろうと思うのですが、それでも快く賛同してくださったお店が6軒ありました。お店の方との会話からは「大山崎町を盛り上げたい」という意気込みが伝わってきて、こうした商店が町の魅力を支えているのだと改めて実感。感謝をこめて言います。この6軒の設置店でみなさんもぜひ、たくさん食べ、たくさん買い物をしてください!
実はカフェやお店以外にも、町役場のロビーなどの公共スペースに設置できないかも検討しました。住民票の登録などで初めて役場を訪れた新住民の目にまちライブラリーの本棚が止まったら、「文化的な町に引っ越してきたのだな」と思ってもらえるかもしれないと。しかし、前例がないとのことであっさりと断られてしまいました。残念。
ゆっくり、のんびり進めてきた準備も大詰めを迎え、この号が発行されるころには開設されている予定です。設置店や本の借り方については、全戸に配布されるチラシをご覧ください(見落とさないようにご注意を!)。大山崎ライブラリーフレンズのフェイスブックページでもご案内します。また、本棚の設置店は引き続き募集しています。
コロナ禍でロックダウンしたフランスでは、町の書店の価値を見直し、守ろうとする動きが生まれたそうです。ステイホーム中に読む本を、町の書店が提供してくれたからです。残念ながら大山崎町にはそうした書店はありませんが、まちライブラリーが少しでも町民のみなさんのおそばに寄り添えれば、と願っています。 (M)
まちライブラリーに関するお問い合わせ先
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大山崎ライブラリーフレンズ
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