平成16年、宅地開発される前に行われた遺跡調査で平安時代の瓦を焼く大規模な瓦の工場が見つかり、18年に国から史跡の指定を受け、史跡公園としての保存・整備が進んできました。その史跡公園が、ついに6月1日にオープンしました。前号の続きを始める前に、少し園内を巡ってみましょう。

写真提供 大山崎町生涯教育課

公園の開園時間は、夏季は8時から19時。町道沿いの展望広場には、ずっと瓦窯を見守ってきたエノキに加え、シダレザクラとヤマザクラが植えられ、四阿とベンチが9台。ここから京都盆地の南半分が見渡せます。四阿の後方には窯全体と生産された瓦の説明板。

写真提供 大山崎町生涯教育課
ゆるやかな階段をおりていくと、かつて窯を守るために窯回りに巡らせた排水溝がカラー舗装の通路で表現され、園内を誘導してくれます。
見つかった窯のうち、植栽で立体的に大きさを表した窯が8基、陶板で平面復元した窯が1基。L字型に窯が並び、さらに詳しい窯の説明板が設置されています。

写真提供 大山崎町生涯教育課

【窯の違いは効率化の違い】