*前回までのお話はこちら⇒第10話、第9話、第8話、第7話、第6話、第5話、第4話、第3話、第2話、第1話
1873年5月、ウィーン万国博覧会(以降「万博」)が開幕。ヘレンドや日本の評判はどうだったんですか?
1873年5月、ウィーン万国博覧会(以降「万博」)が開幕。ヘレンドや日本の評判はどうだったんですか?
「ヘレンドは人気・評判ともに高く、ウィーンの美術史家も絶賛。フレンツ・ヨーゼフ1世からは、ロシア皇帝やイギリス国王などへの贈り物として5000点を超える磁器の注文を受け、翌年にはヨーゼフ1世をはじめ他国の王から、勲章を授かるなど、ヘレンドには大成功の結果となった。
一方日本も、パリ万博の教訓を生かして品揃えや展示方法を工夫したのが功を奏し、連日大賑わい。識者や新聞からも高く評価されたんや。しかし、万博に立ち寄った岩倉使節団の久米邦武(視察報告書を執筆し、『米欧回覧実記』を編集)は「大型工芸品と物珍しさで目を引いたのであって、デザインや品質は先進国には及ばない」と手厳しい。またヘレンドを高く評価した美術史家は、欧州を手本にすると日本が独特の美を失わないかと危惧したんや。
日本のウィーン万博出展の目的のひとつに、派遣した中から欧州の最新技術を学ぶ技術者を選び、閉幕後に各国に派遣する『技術伝習』があった。その職種は糸や紙、眼鏡などの製造から統計術まで多岐にわたり、陶磁器の技術伝習先には3人が派遣されたんや」。 つづく
直輸入ブランド洋食器専門
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一番上から
【ルノーブル亭主の徒然なるままに「あつらえの器」】
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■前号の訂正
誤「のちにウィーン磁器工房閉鎖(1864)の一因となったボヘミアの磁器会社」
正「ウィーン磁器工房閉鎖(1864)の一因となったボヘミアの磁器会社」
誤「のちにウィーン磁器工房閉鎖(1864)の一因となったボヘミアの磁器会社」
正「ウィーン磁器工房閉鎖(1864)の一因となったボヘミアの磁器会社」
■引用文献
*1 『Herendi porcelain Magyarorszagagrol』
編集 大阪市立東洋磁器美術館
*2 博覧会と明治の日本 (歴史文化ライブラリー) [単行本]
國雄行 吉川弘文館
『HEREND』
(ハンガリーの名窯「ヘレンド陶磁名品展」図録)朝日新聞社文化企画局
万国博覧会と人間の歴史 [単行本]
佐野真由子 思文閣出版
明治前期日本の技術伝習と移転―ウィーン万国博覧会の研究 [単行本]
藤原隆男
『有田陶業側面史(明治編)―松本静二の生涯 上―』
松本源次 麦秋社
ほか
*1 『Herendi porcelain Magyarorszagagrol』
編集 大阪市立東洋磁器美術館
*2 博覧会と明治の日本 (歴史文化ライブラリー) [単行本]
國雄行 吉川弘文館
■参考文献
(ハンガリーの名窯「ヘレンド陶磁名品展」図録)朝日新聞社文化企画局
万国博覧会と人間の歴史 [単行本]
佐野真由子 思文閣出版
明治前期日本の技術伝習と移転―ウィーン万国博覧会の研究 [単行本]
藤原隆男
松本源次 麦秋社
ほか
一番上から
【ルノーブル亭主の徒然なるままに「あつらえの器」】
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