京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
 今月号からはヘロルトの出世劇の始まりですね?

「その前に余談やけど。ヘロルトがマイセンに入る前から、ヨーロッパでは中国趣味や柿右衛門など東洋陶磁器収集熱がますます高まり、アウグスト王はプロイセン王が持つ見事な中国趣味文様の大きな壺など100点以上と、自分の竜騎兵600人とを交換取引する始末。王は、その『竜騎兵の壺』にヒントを得、磁器で出来た宮殿の建設を思いつくんや。そこへ登場したのがヘロルト。

 ヘロルトは、すでに中国趣味文様を描く技術を持っており、1720年、マイセンの入社試験ではその腕前と作品を披露。審査員や王は大層感心し、ヘロルトの言うがまま、自由契約絵付師として住まいも工場の外、報酬も自分で査定できるという破格の扱いを認めたんや」。ベトガーの扱いとは雲泥の差!

 「一方、経営難に陥っていたマイセン工場は、新顧問委員会が、不正を繰り返していたベトガーの宿敵ネーミッツを左遷、献身的にベトガーを介護した義弟シュタインブリュックを新工場総監督に任命。効率化と合理化を図った結果、生産量は増し、またヘロルトの描く中国趣味の絵柄が人気を博し、工場は劇的に立ち直っていった。生産増加に伴い、ヘロルトは弟子を雇うんやが、彼の別の顔が現れるんや」。

2014_8月号中

《大山崎ツム・グ・ハグ 2014年8月号より》

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参考文献 

『マイセン』ジャネット・グリーソン著・南條竹則訳 集英社 

『マイセン』南川三治郎・大平雅巳 玉川大学出版部 

『ヨーロッパ歴史地図』 M・アーモンド、Fフェルナンデス=アルメスト他 (株)原書房 

『マイセン磁器と東洋趣味』『マイセン磁器誕生生前史』
共に嶋屋節子著 広島芸術学会http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00031562




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