京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
*前回までのお話はこちら⇒第9話第8話第7話第6話第5話第4話第3話第2話第1話

 1867年パリ万国博覧会では、日本は個人・団体共にさまざまな賞を受賞。この万博以降、ジャポニスムが大流行しました。へレンドでは、モールが個人で銀メダル受賞しました。

 「日本は授賞で注目を浴び、ブースに訪れる人を喜ばせたが、佐賀藩などは8割が売れ残ったそうや。一方ヘレンドは8割が売れ、フランツ・ヨーゼフ皇帝から宮殿用の食器セットの注文と王室御用達の資格が授与され、次期万博への弾みとなった。

 フランツ・ヨーゼフ即位25周年を記念して1873年5月にウィーン万国博覧会の開催が決まり、各国に参加が要請された。

 誕生したばかりの明治政府は、内政がまだ不安定として一旦は辞退したが、国として世界に認められ、伝統産業の宣伝と輸出増加の機会になると参加を決定。また、先進国の品物を調査し、製造方法などの最新技術を学ぶことも目的にした。出展品は前回のように人を喜ばせるだけでなく、西洋人の好みや使い勝手などを考慮して、国の利益に繋がるものを作るように指導したんや。

 出展者としてヘレンドの双璧となるジョルナイ工房やのちにウィーン磁器工房閉鎖の一因となったボヘミアの磁器会社も参加し、パリ万博の3.5倍という広さに5.3万の出展者数、7万点以上の出展品が並び、ウィーン万博は開幕したんや」。つづく


ヘレンド

直輸入ブランド洋食器専門
ノーブルトレーダース株式会社
本社 〒617-0823京都府長岡京市長岡2丁目1‐15  
Tel 075-205-5170 Fax 075-957-7557   HP  http://www.le-noble.com/ 


参考文献










有田陶業側面史(明治編)

有田陶業側面史 (明治編)
―松本静二の生涯 上― 
松本源次
麦秋社
1985-01













『Herendi porcelain Magyarorszagagrol』(ヘレンド展 編集 大阪市立東洋磁器美術館)

『HEREND』(ハンガリーの名窯「ヘレンド陶磁名品展」図録)

日本側監修:前田正明 翻訳:六嶋由岐子 発行:朝日新聞社文化企画局 大阪企画部

 

ル・ノーブルHP ヘレンド190周年ほか

 

ヨーロッパ宮廷陶磁の世界 (角川選書)
前田 正明・櫻庭美咲
KADOKAWA/角川学芸出版
2006-02-01


論文「19世紀ハンガリー磁器産業における企業活動―ヘレンド社の戦略」高田茂臣

 
『ハンガリーの歴史』 南塚信吾 河出書房新社

『ハンガリーの建築スタイル紀行―ジョルナイ工房の輝き』

パルフィ・ジョージ デーヴェーニー・シャーンドル チェンケイ・エーベニー INAX出版

ロシア、中・東欧ユダヤ民族史 (叢書東欧)

アニコー プレプク・寺尾信昭訳
彩流社
2004-03-01



『ユダヤ人の成功と悲劇-資本主義と民族主義への対応-』ジェリーZ.ミューラー著 千葉啓恵訳 一灯社

『ハンガリーを知るための47章』羽場久浘子編集 明石書店

『博覧会の政治-まなざしの政治学』吉見俊哉著 中公新書

『改訂版 万国博覧会―技術文明的に―』吉田光邦著 NHKブックス

『大英帝国博覧会の歴史』 
松村 昌家著 ミネルヴァ書房

『ハプスブルク帝国の鉄道と汽船』 佐々木洋子著 刀水書房

『皇妃エリザベートを
巡る旅』沖島 博美著 河出書房新社

ほか

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