エミリー・ディキンスン 文 ターシャ・テューダー 絵
カレン・アッカーマン 編、内藤里永子 訳/KADOKAWA
メディアファクトリー
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2014-07-04
エミリーから一世紀あとに生まれた絵本作家・画家のターシャ・テューダーは、子どものころからエミリーの詩が好きだったそうです。『まぶしい庭へ』は、エミリーの詩にターシャが絵をつけた絵本です。ターシャはエミリーの作品と、エミリーの生きた時代のアメリカの風景を愛していました。ガーデナーとしても知られる彼女が、50代なかばからはじめた山の中での暮らしは、19世紀に立ち戻ったような自然と動物たちに囲まれた生活でした。
この一冊には、ターシャのエミリーと古き良きアメリカへの愛情があふれており、ふたりの詩と絵はとてもよく似合っています。
訳者の内藤里永子さんは、他のエミリーの詩やターシャの作品も訳されている方ですが、エミリーについて「ちょうど、日本の宮沢賢治と同じ働きをする詩人」とあとがきに書いています。『まぶしい庭へ』でターシャの絵を得ることで、そのことがよりいっそうよくわかります。