京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
坂の街のケーブルカーのメイベル
バージニア・リー・バートン 文・絵
秋野翔一郎 訳/童話館出版
2011-04-01




 メイベルは、坂のまちサンフランシスコを走るケーブルカーです。朝はやくから夜おそくまで、坂道を上り、向こう側の坂を下り、ターンテーブルで方向を変えると、また上っていきます。途中、坂のてっぺんでしばし停車。乗客と一緒に美しいまちの景色を眺めます。チリンカラン、チリンカラン。鐘を鳴らし、歌いながら、上って下って、向きを変えて、また上って。どんなに坂道がけわしくても、どんなに車内が混み合っていても、いつもほがらか、いつも親切。働き者のメイベルはまちの人気者です。  ところがある日、サンフランシスコを恐ろしい地震と火事が襲います。復興とともにまちは新しく生まれ変わり、路面電車やバスが台頭するようになりました。ケーブルカーは時代遅れ。まちの政治家たちは、ケーブルカーを廃止する計画を打ち出します。  それを聞いたまちの人々はがっかり。ケーブルカーが無くては、このまちは他のまちと変わらなくなってしまいます。まちのことは、まちに暮らす自分たちで決めたい。そう考え、ケーブルカーに気持ちを寄せる人たちは、集会を開き、廃止反対の活動をはじめ、住民投票を行うところまでこぎつけます。  結果、たくさんの人たちの想いが届き、メイベルたちケーブルカーはまちに残ることになりました。そんなわけで、今でもサンフランシスコではケーブルカーが活躍しています。みんなが大好きな愛らしいメイベルに会いに、ぜひ絵本を手に取ってくださいね。

(プロフィール) ライター/えほん講師 なが田ゆう子 『絵本とおはなし どんぐりん』として、大山崎中央公民館図書室で隔月水曜日におはなし会をしています。

絵本とおはなし どんぐりん
4月10日(水)
10時30分~11時
中央公民館別館2階和室

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