京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
 カラスノエンドウを知っているかな。春になると道端や田んぼのあぜ道など、日当たりの良いところにわさわさ生えている、どこにでもある野草だ。小さな葉っぱがいっぱいついていて、かわいいピンク色の花が咲くつる草だよ。


カラスノエンドウ花

 ソラマメの仲間なのに、豆はとても小さいんだ。サヤは細くて、長さが4~5㎝くらいしかない。豆が熟すとサヤは黒く硬くなり、弾けて中の豆が飛び出すんだ。サヤが真っ黒になるから、カラスノエンドウという名前になったのかな。僕はずっと「烏の豌豆」だと思っていたけど、本当は「烏野豌豆」だったんだ。カタカナの名前だと勘違いしてしまうね。
 カラスノエンドウに似ているけど、葉や花がずっと小さいものがスズメノエンドウだ。カラスノエンドウの近くに生えていることが多いので、比べてみると面白いよ。他に、その二つの中間サイズのものでカスマグサというのもあるからまぎらわしい。カスマグサはカラスとスズメの頭文字をとって、その間ということで名づけられたんだって。面白い名前のつけ方だね。
 カラスノエンドウは、手軽に味わえる春の野草でもあるんだ。スズメノエンドウは茎が細く、葉が小さくてボリュームがないから、料理にはカラスノエンドウの方が向いている。若く柔らかいものを摘み取り、きれいに洗ってさっと茹でる。僕はおひたしや胡麻和えが好きだな。クセがなくて美味しい。小さくて食べごたえがないけれど、若い豆のサヤも食べられるよ。
 この時期は大量に取れるので、お茶も作ってみた。摘み取ったカラスノエンドウを天日に干してカラカラに乾かし、適当にハサミできざんでフライパンで乾煎りした。煮出して飲んでみると、香ばしくて思った以上に美味しい。体に良いようなので、興味があったら試してみてね。
 草木が芽吹く春の道端などは、食べられる野草の宝庫。しかも無農薬。身近なところでは、桂川や淀川の堤防の土手なんかが採集に最適だ。うららかな春の日、ヒバリのさえずりを聞きながらの野草摘みは楽しいよ。


カラスノエンドウおひたし

■補足説明
カラスノエンドウと比較すると、スズメノエンドウの葉と花はかなり小さい。花の色と大きさは、カラスノエンドウはピンクで大きく、目立つ。スズメノエンドウは白くて小さい。カスマグサは青紫で、スズメノエンドウより少し大きいくらい。カラスノエンドウの茎には小さなアブラムシが密集して付いていることがあるので、虫のいないきれいな若葉を摘んでください。



スズメノエンドウ
 
スズメノエンドウ

カラスノエンドウ

カラスノエンドウ


カラスとスズメの花の比較 

カラスノエンドウ(左)とスズメノエンドウ(右)
大きさの違いがよくわかりますね^^

写真は全てタムさん撮影です。



 

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