京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
 ウェッジウッドの連載が終わり寂しいです…が、今回から新しいお話ですよね! どこの国の工房のお話でしょう?

 「君、大相撲見てるか? 本場所の千秋楽で優勝力士に渡される大きな壺、見たことあるかな?その壺を作ったのが、今回取り上げるハンガリーの名窯『ヘレンド』なんや。

文書名 _Vol27_入稿-2



 ハンガリーと日本とは、おもしろい共通点があってな。ハンガリー人の祖先はアジア人といわれ、姓名は日本と同じで先に姓が来て、次に名前。『ヘレンド』には、日本の柿右衛門の絵柄を取り入れた作品も少なくない。親日国といわれるゆえんかな。千秋楽に友好杯の壺を渡すのもうなずけるな。

 一方、わが社の女性陣には、『ヘレンド』ファンが多いそうや。今までの陶磁器ブランドとはまた違う洗練されたデザインと、持ち手や蓋に小さい生きものなどがあしらわれていて、その遊び心に魅かれるらしいわ。

 『ヘレンド』に魅了されたのは、もちろんわが社の女性たちだけやない。
 『ヘレンド』は、マイセンやウィーン窯工房の設立から遅れること約100年。貴族が代々所有していたマイセンなどの食器の補充や修理を受け、素材から手法、絵柄まで本物そっくりに仕上げたことで称賛され、発展していった。そしてオーストリア兼ハンガリー王国のエリザベート妃に愛され、ヴィクトリア女王とナポレオン三世の皇后ウージェニー妃には万国博覧会で見初められたんや。

 模倣を極め、吸収・創作して独特の世界へと変化させた名窯『ヘレンド』。その歴史は、1826年、陶工の青年がハンガリーの地方の町ヘレンドで開いた製陶所からはじまった」。    
つづく


ヘレンド_ヴィクトリア


ヘレンド_インドの花

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