京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
『おおきな おおきな おおきな かぶ』
 ヘレン・オクセンバリー 絵
 アレクセイ・トルストイ 文/こぐま社

 寒くなるほど甘みを増す「かぶ」。ロシア民話「おおきなかぶ」は、教科書にものっているおなじみのおはなしです。定番の福音館書店『おおきなかぶ』ほかさまざまな出版社から絵本が出されていますが、こちらのこぐま社版は、ほかとは少々趣きが異なります。

 表紙のおばあさんと孫むすめの髪形や洋服がずいぶんオシャレで現代的です。本文中に登場するおばあさんの部屋にもスタイリッシュな家具や雑貨が並んでいて、一般的な昔話のイメージとはかけ離れています。あまり農作業には向かないだろうふたりが懸命にかぶをひっぱっている姿に、くすりと笑えます。

 絵を手がけているオクセンバリーは『きょうはみんなでクマがりだ』や『うちのペットはドラゴン』などで人気の絵本画家で、ケイト・グリーナウェイ賞*を2度受賞しています。

 個人的には好きな絵本なので、ぜひ手に取っていただきたいのですが、こどもに与えるはじめての「おおきなかぶ」にふさわしいかどうかは親御さんでご判断ください。
*さし絵画家ケイト・グリーナウェイ(1846~1901)にちなみ、1956年に英国図書館協会が創設。その年にイギリスで出版された絵本のなかでとくに優れたものの画家に対して贈られる

おおきなかぶ
A.トルストイ
内田莉莎子 訳
佐藤忠良 画 
福音館書店
1966-06-20


きょうはみんなでクマがりだ (児童図書館・絵本の部屋)
マイケル ローゼン 再話
ヘレン・オクセンバリー 絵 
山口文男 訳
評論社
1991-01-01


うちのペットはドラゴン
マーガレット マーヒー文
ヘレン・オクセンバリー 絵 
こやまなおこ 訳
徳間書店
2000-06


ライター/えほん講師 なが田ゆう子
『絵本とおはなし どんぐりん』として、
大山崎中央公民館図書室で隔月水曜日におはなし会をしています

絵本とおはなし どんぐりん
12月12日(水)10時30分~11時 
中央公民館 別館2階和室



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