京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
ジョサイア、自ラ助ケ自ラ去ル   第9話はこちら

 ジョサイア、自ラ助ケ自ラ去ル
 『ポートランドの壺』が完成し、徐々に身を引いたって、会社はどうしたんです?
 「ジョサイアの息子たちは、壺が完成する前から会社を手伝っていたんやで。長男のジョンは壺の制作にかかわり、壺とカタログを携えてヨーロッパを回り、化学が得意な三男のトマスは、エトルリア工場でさまざまな実験をして働いていた。

 1790年に会社は法人化され、息子たちが引き継ぐことになったんや。
 自宅で過ごすことが多くなったジョサイアのもとへ、長女スザンナと、親友で医師のエラズマス・ダーウィンの三男・ロバートが結婚するという知らせが入ってきた。家族ぐるみで付き合ってきた両家は大喜びや。しかし…ジョサイアは娘の花嫁姿を見ることはなかった。体の不調を訴えていたジョサイアは、エラズマスの治療かなわず、1795年に65年の生涯を閉じたんや。

 振り返れば、不自由な足でありながら、どれだけ多くの功績を残したやろう。イギリスの土を活かした丈夫で手頃なクリーム・ウェアを開発して『女王陛下の陶工』と呼ばれ、膨大な実験の末にブラック・バサルトやジャスパー・ウェアを生み出し、当時はなかったショールームや商品カタログも作った。道路や運河の建設のために奔走し、メダリヨンで社会運動を支援。高温測定計の開発や古代壺のレプリカ制作など科学・芸術にも貢献。

 就業ベルや、現在のタイムカードの原形となった入退出時間の管理方法を編み出したのも彼やった。職人たちに作業終了後の手洗いや着替えを指導し、病気欠勤手当や退職金制度も整備するなど労働者のことにも気を配ってたなぁ。
 そのジョサイアの子孫たちもさまざまな功績を残していったんや」。 

ウェッジウッドイラスト

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【紙面版】
ウェッジウッド第10話

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