こどももおとなも 絵本といっしょに
ほっとひといきつけるじかんを
こんにちは。生涯をかけて子どもたちのために作品をつくりつづけた絵本作家「かこさとし」さん。今回はスペースが小さいので、かこさんが残されたことばのなかからいくつかをご紹介してシリーズ(かこさとしさん① かこさとしさん②)の締めくくりとしたいと思います。
「子どもたちも自分たちが生きている世界の姿、実体を知りたがっているのです。どういう仕組みで動いているのか、成り立っているのかを知りたいと思っている。」「子どもという生き物は、それぞれに自分でも気づかない鉱脈を秘めているのです。それに気づかせてやれば、そこから一気に花開いていく力を持っているものです。」(『未来のだるまちゃんへ』より)
「僕が繰り返し『大勢』を描くのは、自分が世界の中心だとはとても思えないからです。この世界は多様であり、自分はどこか端っこにいる。でも、『はしっこでも世界の中なんだ』と言いたいのだと思います。」「大人にあまり頼らず、大人の人の様子をよく観察して、『ああ、これはいただきだ! これは僕のお手本になるぞ! こういう大人のあれはあんまり良くないな』とそういう批判の目をちゃんと持ちながら、自分で自分を鍛えてください。」(『ちっちゃな科学』より) おわり
(参考文献)