パワハラ・ 過労死事件❷
前号に続き、パワハラ・過労死事件について考えます。
【電通事件・2例目】
2017年クリスマスの朝に、パワハラ、過労を起因とし、OLが自死したという事件は、未だ我々の記憶に新しいものです。事件発生の詳細を知るにつけ、あまりの衝撃の大きさに、体中の力が抜け落ちました。その理由は、その社員が新人であったとか、女性であったとか、一流国立大卒ということではなく、この手の事件が、『再び電通で起こった、ただそれだけのことで』です。というのも前号の裁判は、我々の資格試験受験のために必ず目を通す判例であり、この種の事件は、電通では二度と起こり得ないと確信していたからです。
電通では、数十年前から(恐らく現在に至るまで)、現状は当時から何ひとつ改善されておらず、教訓は生かされていないということなのでしょう。
日本を代表する大企業で過労自死の再発は、社会的に大きな注目を集めましたが、彼女のケースは氷山の一角です。2016年に過労死等防止対策推進法が成立しましたが、過労自死は一向に減少していません。 おわり くすの木労務経営管理事務所
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社会保険労務士 楠 木 仁 史
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