京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
こんにちは、大山崎はぐです。

いきなりですが、大学教授陣による本格的な講義を誰でも無料で受けられる
ウェブサービス「gacco」というのがあります。
その中で、伊藤若冲や葛飾北斎の名前に惹かれ受けた
高山宏教授の『今だからこその江戸美術』
18世紀ごろのヨーロッパ美術と当時鎖国時代だった江戸美術を対比しながら
時代背景や美術の変わりゆくおもしろさを堪能した授業でした。

その中でこの6話の中ででてくる『グランドツアー』に出会いました。
絵画を全部買えない・持って帰れないから(だったとおもうのですが)
1枚の絵の中に、絵画を全部描いちゃうという発想が印象的で
ウエッジウッドの資料本の中でこのツアーを見つけたときには
「おー、グランドツアー!」と
久しぶりに友人に会ったように喜こんじゃいました^^

グランドツアー中の息子たちの金遣いや色事話も半端じゃなかったようですが
ツアー帰ってきた息子たちのいでたちもまた、ぶっとんでたようで、
父親たちのびっくりぶりが当時の絵に表れています。
こちらの本にその絵が載っています⇩




では第6話、どうぞ。 

ジョサイア45歳、古代文明への憧れを形に! 第5話はこちら
 
 前号は、世界三大ディナーセットの一つ、「フロッグ・サービス」についてでした。今号も世界に誇る陶磁器誕生のお話です。

 「17世紀後半、イギリスでは、貴族の息子が家庭教師を同伴し、ヨーロッパ大陸、特にフランスとイタリアで文化・芸術・マナーを学ぶ『グランドツアー』が慣習となっていたんや。中でも古代ローマやルネサンス時代の遺跡が豊富なイタリアでの遺跡めぐりは定番やった。

 18世紀前半にポンペイなどの遺跡の発見・発掘がつづいた。1760年代にその遺跡の本が出版されると、古代ギリシャ・ローマ時代の芸術が脚光を浴び、芸術や建築・インテリアに取りいれる新古典主義が流行したんや。ジョサイアと、古典の知識が豊富な共同経営者のベントレーは、その流れを早々に察知し、新古典主義様式の製品の開発を始めた。

 ジョサイアは、すでにつくっていた、玄武岩(バサルト)に似た素材『ブラック・バサルト』―きめが細かくなめらかで耐水性のある素地―の特徴をいかしつつ、数千回にも及ぶ実験を重ね、『ジャスパー(碧玉)・ウェア』を完成させたんや。それは古代彫刻などに使われた大理石にも似た素地で、土台としても装飾用のパーツとしても利用できる優れもの。古代遺物の模様の型に白のジャスパーをいれてレリーフをつくり、濃色のジャスパーで成形した壺や陶板などに貼り付けた。

 この新素材に古代のデザインを取り入れた商品は、多種多彩に展開され、人々を魅了していくんや」 
   


ウエッジウッド_6

第7話はこちら

直輸入ブランド洋食器専門
ノーブルトレーダース株式会社
本社 〒617-0823京都府長岡京市長岡2丁目1‐15  
Tel 075-205-5170 Fax 075-957-7557   HP  http://www.le-noble.com/ 

【紙面版】

ウェッジウッド第6話



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