おはようございます、大山崎はぐです
入学式や入社式をへて、新しい生活に入り
ついこないだのお別れを思い返す暇もない頃でしょうか。
学校の友だちとの別れは、また再会という楽しみがあるので
そんなに悲しみや寂しさも続かないですよね。
さて、今日の「絵本でひといき」は、
2度と会えない「さよなら」のお話です。
「さようなら」の絵本
入学式や入社式をへて、新しい生活に入り
ついこないだのお別れを思い返す暇もない頃でしょうか。
学校の友だちとの別れは、また再会という楽しみがあるので
そんなに悲しみや寂しさも続かないですよね。
さて、今日の「絵本でひといき」は、
2度と会えない「さよなら」のお話です。
「さようなら」の絵本
こんにちは。ようやく春らしい陽気となりました。明るい季節のはじまりは、新しい出会いとともに、これまで慣れ親しんだ日々との別れも含んでいます。卒園や卒業、お引っ越しなどにともなう「さよなら、またね」。あるいは、前号でご紹介した『かぜのでんわ』のような、この世ではもう2度と会えなくなるお別れもあります。
先日飼い猫を亡くしました。家には20歳のおじいちゃんをはじめ何頭か猫がいるのですが、逝ったのは一番若い5歳になる前の女の子でした。思いがけない、ほんとうに思いがけない急病であっと言う間にいなくなってしまいました。ああしていたら、こうしていたら。あるいは、しなかったら。数か月過ぎた今でも後悔ばかりがつのり、かなしみは癒えません。
『ねこのき』の「おれんじいろのねこ」ように、夢のなかでもいいから生まれかわって戻ってきてくれないか、『さよならをいえるまで』の「ジャンピー」のように、わたしが彼女の死を受け入れられるようになるまで毎晩訪ねてきてはくれないか…そんなことばかり考えています。
ちゃんと「さようなら」と言えるにはまだまだ時間がかかりそうですが、少しずつ「ありがとう」の気持ちに変えられるように過ごしていけたらと思います。
「今月の1冊」でご紹介した『今日』にも、本編のほかに、動物の家族を亡くした人に向けたよみ人知らずの詩「虹の橋」が載っています。こちらもとてもなぐさめになります。

(プロフィール)

■参考文献
『ねこのき』長田弘 大橋歩/クレヨンハウス、『さよならをいえるまで』マーガレット・ワイルド フレヤ・ブラックウッド 石崎洋司/岩崎書店、『かぜのでんわ』いもとようこ/金の星社
(プロフィール)
ライター/えほん講師 なが田ゆう子