京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
おはようございます、大山崎はぐです。

今号のゆう子さんの絵本のおはなしは、鬼一色
鬼さん登場の『節分』は、今週の土曜日ですね。

その土曜日、大山崎の宝積寺では、
毎年恒例の星供節分会(ほしくせつぶんえ)が行われますね。
5匹の鬼と七福神、かわいい稚児さんの行列と豆まきが行われますよ。
詳しくは山崎観光案内所さんのこちらでどうぞ

宝積寺には、鬼が登場する行事がもう一つ、
鬼をくすべて追いやる「鬼くすべ」が4月にあります。
「追儺式」がいつのころからか
「節分会」と「鬼くすべ」にわかれていったんです。
このあたりのお話は、『日本昔話in大山崎』の
宝積寺の鬼くすべ㊥」に載ってますので、どうぞお読みください。


では、ゆう子さんのおにのお話をどうぞ。

―子どもにも大人にも『絵本』と一緒に、ほっとひといきつける時間を―

絵本で ひといき
『おにの絵本』  
ライター/えほん講師 なが田ゆう子

 こんにちは。2018年はじめての記事です。今年も「絵本でひといき」をどうぞよろしくお願いします。

 新しい年もはや1か月が経ち、もう節分です。スーパーでは福豆が売られ、恵方巻の予約案内が目につきます。書店にも「おに」や「節分」を題材にした絵本がたくさん並んでいます。「おに」は、わたしたち日本人にとって身近な存在であるせいか、絵本のなかにもさまざまな個性でもって登場します。

 まず浮かぶのが、『ももたろう』などの昔ばなしに出てくるような「悪者」「ならず者」の「おに」たち。かれらは乱暴で、人間の食べ物やお金をうばったり、ときには女性や子どもをつかまえて連れ去ったりした挙句、ヒーローにやっつけられてしまいます。『だいくとおにろく』のおにも、橋をつくるかわりに目玉をよこせと無理難題をつきつけて人間をからかいますが、大工に名前を言い当てられ、あっさりと川に沈んでいきました。節分の豆まきでは、このような人間にとって不利益や不幸をもたらす「悪い」おにたちを身の回りから追い出すために、「おにはそとー!」と豆をまくのですね。

 しかし絵本のなかには、やさしい心をもったおにたちもいます。『ないたあかおに』や『島ひきおに』に出てくるおには人間と仲良くしたいと思っていますが、むしろ人のほうがこわがって怪しみ、遠ざけたり冷たい仕打ちをしたりします。あまんきみこさんの『おにたのぼうし』でも、おにの子「おにた」の思いやりは、女の子には届きませんでした。

 それでも、昨年ご紹介した『ふくはうちおにもうち』では、おにも人も、福の神までも一緒に楽しく宴会をしますし、せなけいこさんの『おにはそと』でもおにの子と人の子どもが仲良くなって遊びます。そして『おなかのなかにはおにがいる』では、実はおには人のおなかの中にいて、「くいしんぼ」や「なきむし」「へそまがり」など、あまりほめられない性格をかたちづくっているといいます。

 さらにおにについて詳しく知りたい方は、月刊「たくさんのふしぎ」傑作集『鬼が出た』がおすすめです。古い時代から伝わる絵画や仏像などを通じて、おにの歴史やなりたちなど詳しく教えてくれますよ。


■参考文献
『ももたろう』『だいくとおにろく』ともに松居直・赤羽末吉/福音館書店、『ないたあかおに』浜田 廣介・池田 龍雄/偕成社、『島ひきおに』山下明生・梶山俊夫/偕成社、『おにたのぼうし』あまんきみこ・岩崎ちひろ/ポプラ社、『ふくはうちおにはもうち』内田麟太郎・山本孝/岩崎書店、『おにはそと』せなけいこ/金の星社、『おなかのなかにはおにがいる』小沢孝子・西村達馬/ひさかたチャイルド、『鬼が出た』大西廣・梶山俊夫/福音館書店

絵本とおはなし『どんぐりん』活動案内
『おはなし会へのお誘い』
3月14日(水) 10:30~11:00
(隔月第2水曜日)
大山崎町中央公民館図書室(別館1F)

絵本やわらべうた、手遊び、ふれあい遊びなどを通じて、親子で楽しく過ごす時間をお届けしています。ときどき人形劇やパネルシアターもやってます。ぜひ、ご参加くださいね!


ドングリ活動案内_Vol19_カラー


■今月の1冊
『ぺにろいやるのおにたいじ』 ジョーダン・山中春雄・吉田甲子太郎/福音館書店

今月の1冊イラスト_Vol19_カラー


 人間に悪さをするおにを、何とかやっつけたい王さまとその国の人々。でもどんなにがんばっても、おにが強すぎて、どうにも歯が立ちません。おとなたちが困っていると、小さな男の子ぺにろいやるが「ぼくが行く」と名乗り出ます。そうして、いしけりだまやたこ、たいこなどを携え、まるで友だちのところに遊びに行くように出かけていきます。

 お城に着いたぺにろいやるが、おにとあいさつを交わしてしばらく過ごすうち、おにの城も姿も消え、あとには仲良く遊ぶふたりのかわいい男の子があるだけだったのです。

(プロフィール)なが田ゆう子
絵本とおはなし『どんぐりん』として公民館図書室で親子向けのおはなし会を、小学校でも読み聞かせなどしています。NPO法人「絵本で子育てセンター」絵本講師養成講座終了。絵本学研究所「絵本学講座」や大阪YMCA「わらべ唄講座」にて勉強を続けています。


絵本_Vol19_カラー-4


鬼つながりで。

先日、テレビをみていると
年配の方が若い人にわらの編み方を教えている様子が流れていました。
編んでいたのは、「なまはげ」の衣装「ゲテ」という衣装でした。
後継者不足で「なまはげ」の風習が途絶えていた地域が
久しぶりに復活するというニュースだったんです。

ナマハゲを迎える家では、料理や酒を用意してもてなすんですが
久しぶりに復活するこの地域では、
家の中でもてなす、玄関先でもてなす、来てもらわなくていいなど
事前アンケートを取り、ご家庭に応じて
なまはげさんが家の中に入って、
おうちの方とお膳を囲みご馳走を食べたり、
玄関先でお酒をついでもらっている姿が映っていました。

大山崎にも人手不足で縮小・変更されて
継続している行事もあるので
ふむふむとみていました。

その時代の人に合わせた工夫や配慮をしながら
地域の風習や行事をつなげていけたらいいな








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