京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎町で、リトルプレスやチラシを作る『大山崎リトルプレイス』での日々
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
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タムさん


木々の緑が濃くなる初夏は、命をつなぐために虫たちが最もにぎやかになる季節。カミキリムシも、サナギから羽化して成虫になるシーズンだ。カミキリムシは黒っぽいものや自然の景色に溶け込むマダラ模様の姿をした種類が多いので、人目につくことは少ないかもしれない。そんな地味な色合いのカミキリムシが多い中、カラフルできれいなカミキリムシに出合ったので紹介しよう。


R20531ベニカミキリ ベニカミキリ

6月の初め、竹やぶのそばを歩いていたら、目の前に赤い虫が飛び出した。ふらりふらりとさまようように飛び、立ち枯れた竹にとまった。手で捕まえて観察すると、鮮やかなワインレッドの羽根が美しいベニカミキリだった。成虫は花に集まって花粉や蜜を食べるそうだ。幼虫は何を食べて大きくなるんだろう。実は、枯れた竹の幹を食べるんだ。イモムシみたいな姿をした幼虫は竹の幹の中にいて、幹を食べながら大きくなる。そして幹の中でサナギになり、羽化した成虫は幹を食い破って出てくるんだ。彼らにとって、竹の豊富な天王山は繁殖地として最適なんだ。


ラミーカミキリ ラ三―カミキリ

次に紹介するのは、ラミーカミキリ。緑がかった水色の地に黒い紋様がある、きれいなカミキリムシだ。背中の独特の黒い紋様は、水色のパンダみたいで可愛いよ。ラミーカミキリの成虫は、その辺の道端にいっぱい生えているカラムシという草の葉っぱの上にとまっている。観察しようと思って近づくと素早く逃げる、すばしこい虫だ。成虫はカラムシの葉や茎を食べ、幼虫は根元の茎の中にいて茎を食べて大きくなるんだ。カラムシを見つけたら、その葉っぱの上を探してごらん。

ラミーとは、繊維をとるために中国から日本に持ち込まれたイラクサ科の植物のこと。このカミキリムシはラミーにくっついてやって来た、いわゆる外来種なんだ。カラムシはラミーの仲間なので、今はカラムシを食べて繁殖しているんだよ。道端に生えているカラムシは、美しい花が咲くわけでもないただの背の高い雑草。どうせ草刈りされるのだから、ラミーカミキリにどれほど食べられようが誰も気にしない。でも、このカミキリムシは、美しい花が咲くムクゲも大好物なんだ。幼虫は幹の内部をかじって枯らしてしまうそうだよ。庭にムクゲを植えている場合は要注意だね。

きれいなこの2種類のカミキリムシは、初夏によく見かけるよ。ほとんどの人はカミキリムシになんて興味がないだろうね。でも、もし散歩の途中で見つけたら、ちょっとだけ立ち止まってその美しさを感じてくれたらうれしいな。


R20606カラムシ カラムシ

【補足説明】
■ベニカミキリ
体長13~17㎜
出現期は4~6月。
竹やぶ周辺で発生。幼虫は竹の害虫。
■ラミーカミキリ
体長10~20㎜
出現期は5~8月。 カラムシやムクゲで発生。メスはオスより大きい。
■カラムシ
イラクサ科の多年草。成長すると150㎝くらいになる。苧麻(ちょま)とも呼ばれ、繊維を取り布を織っていた。現在は福島県昭和村の「奥会津昭和からむし織」が伝統工芸品に指定されている。

写真は全てタムさん。

今回もタムさんから動画が送られてきました。
ガイコツのスーツ姿や立っているパンダにも見えちゃいません?


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