京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎町で、リトルプレスやチラシを作る『大山崎リトルプレイス』での日々
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
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『棚』もいろいろ

商品の本を棚に並べていくことを業界用語で「棚を作る」といいます。棚に本を並べるパターンには、「平積み」「面陳」「背差し陳列」「島」…などがあり、どこの店でも見られる光景ですが、その棚に並ぶ本の種類に店の特徴がでます。

本の批評や評判を中心に棚を作るお店もあれば、注目度ゼロでもいい本を混在させるお店や個性的な本を主におくお店もあります。

ハセショの棚には、雑誌や漫画、ベストセラー本、専門書、独創的な本、ほぼ無名な本までも並びます。どんなお客さんもどうぞと言っているような棚たちなのです。

そして「あ、この本!」とか「なんでここにこの本?でもおもしろそう」と小さな声があがるのです。
 
 ハセショ4-1

 
お客さんとの会話から並ぶ本も数知れず。

  ハセショ4-2
棚には、稔さんがなんとなく近所で拾ってきた石が置いてあります。「石は、長い年月をかけてその形になっていって…普遍的なものを感じるんです」と稔さんは言います。本と本の合間にいろいろな色や形の石とも出会えます。
イベントのこと 

年に数回、歌や楽器の演奏、絵本の原画や人形の展示などのイベントがあります。

まちの人やお客さんが「こんなことをしたい」と稔さんに相談するうちに、ハセショで開くことが決まっていくようです。

本がぎっしりの空間のどこにそんなスペースが?と心配するお客さんもいますが、本たちにちょっと席を譲ってもらってスペースを作り出します。

いつものハセショがちょっと違うけど、それに気づく人もいれば気づかず普段通りの人もいます。
それもいい、それがいいのね…。

肩肘のはらない空間で、まちの人やまちの外から来た人も作家さんもそのイベントを通してなんとなく出会い、つながっていきます。

    ハセショ4-3  

「棚を作る」って言葉も僕(稔)は好きじゃない

お店は通常、人に来て買ってもらうために手を尽くします。本屋さんだったら棚を作り、雑貨を置いたり、カフェやイベントをすることもあります。

でも、ハセショの稔さんの視点はちょっと違います。

本の世界をよく知らなかった稔さんが、いろいろな本を置く実験を重ね棚を作っていく中で地域の人と出会い、つながり、助けたり助けられたりと過ごしてきました。

「いつも立ち寄ってくださるみなさんともっと本や本屋、まちを一緒に楽しみたい」稔さん。それには何ができる?、何をする?と考えて日々まちの本屋を営んでいるのがハセショなのかなと思うのです。


これからもずっと実験の繰り返し

         稔さん荷物運ぶ


 ハセショの現在とこれからについて勝さんは「商いなのだから採算は当然考えます。在庫が多く、商品回転率とか考えたら全然あっていないんじゃないかとか、イベントの費用対効果はおうとるんかいなとか思います。しかし、今までのセオリーの商いのやり方だとおもしろくない本屋になってしまうし、どこで折り合いをつけていくかは難しい。片手間でやれるほど簡単なことではないのですが、これから本屋を続けていくには常に新しいことを考え、失敗してもトライする余裕が必要な時代なのかもしれません」。

 一方の稔さんも、「店が維持出来る利益は必要で僕も採算を考えます。でも2人ともがしすぎてはいけないと思っています。おじさんが採算を考えながら見守ってくれ、僕はその手の中で『誰も拒むことのない、お家みたいに立ち寄れる場所になれば』といろいろな実験を繰り返しました。それは今もこれからもずっと続きます」

     稔さんチェック



【紙面版】
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