京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
aratasakai  
always-2
表革に仔牛、裏革に馬を使った女性用短靴

「朝食のバターを塗ったパンには、
いつもハムとチーズがのっていて、
それは私の定番でした。
そんな風にいつのまにか私が作った靴が
定番になっているといいな」。

そんな思いをこめて2014年に
靴ブランド「ハムアンドチーズ」を立ち上げ、
昨年から看板を「aratasakai」に替えて活動する酒井新さん。
美しい形にこだわり、デザインを考え、パターンを引き、
革を裁断し縫いあげる、靴のデザイナー兼職人です。

酒井さんの靴に出会えるのは百貨店の靴売り場や靴の専門店ではなく、
展示会。いわば「靴の個展」です。

6年前にご家族で大山崎に移住し、
自宅を仕事場に活躍されています。
その仕事場を訪ねました。 


酒井さんは、大学に入るまでを山口県下関市で暮らし、
「生活の中で人間が使うプロダクトにおいて美しい造形のものを作りたい」と、
岡山の大学でプロダクトデザインを学びます。

家具や車のデザイナーをめざして就職活動を始めますが、この頃は就職氷河期。
大手自動車メーカーやデザイン会社での採用はかないませんでした。


酒井さん1

4人は車で東京へ。一軒家をシェアし、
バイトしながら就職活動を始めましたが…。

酒井さん2

酒井さん3
日本人が西洋靴を履くようになったのは幕末。
日本での靴づくりは明治初期。

坂本龍馬
大村益次郎

二人の男がほぼ同時に開始。
そのうちの一人が代々
皮革産業を取り仕切ってきた浅草の弾直樹。

酒井さん4

参考文献

話を戻しまして。酒井さん、浅草で靴屋やパーツ屋など
関わりがありそうな店や人を訪ね歩きます。

酒井さん5

さて、入学して2年間で学ぶことは…。
酒井さん6

【製靴】
靴の製法は、甲部と底部の付け方で分類。
現在の主流セメンテッド製法を習得後、手製製法を学びます。


酒井さん7-1

        酒井さん7-2

【計測と靴型】
履き心地のいい靴を作るうえで欠かせないのが靴型。
そして靴型作りには、丁寧な計測と分析が必要。


酒井さん8

酒井さん9

【型紙】
デザイン線を直接木型に描き、型紙作成。
デザインによって、いくつもの線がひかれ、
何種類ものパーツが誕生。

酒井さん10

酒井さんは靴作りを学ぶうちに、
「木型工」になることを決意します。

酒井さん11

次号へ続く

参考文献 
靴づくりの文化史―日本の靴と職人 [単行本]」山口 千尋 監修 誠文堂新光社 
エスペランサ靴学院HP http://shoeschool.jp/


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