「御亭主、以前聞いた大河ドラマのようなヨーロッパ陶磁器界のお話、書いてもらえませんか?」
今回から、マイセンを中心としたヨーロッパ陶磁器界のお話です。日本や中国の陶磁器の『白地に東洋絵柄』に憧れ、発展した裏には、悲喜交交な人間模様がありました…その前に御亭主、やきものについて簡単に解説してくださいませ。
「やきものは、『土器』『炻器』『陶器』『陶磁器』と4つの種類に分けられるのはご存じかな?『土器』は、粘土をこねて成形し、900度の火にくべただけのやきもの。『炻器』は、窯を用いて土器を1200度で焼き上げたもので、土器では不可能だった『水の保存』が可能に。『陶器』は、偶然燃料に使っていた木材や枯葉の灰が炻器にかかり、1000度を超えて焼いた結果、灰が溶けてガラス質の膜(釉薬)になり誕生。その後、人が工夫を重ね、今に至ってるわけやな。『陶磁器』は、中国・景徳鎮近くの『高峰』で採れる白い粘土と、石英・長石の粉末を原料に作った、上品な白で光を通すやきもの。この白を出すためにヨーロッパの貴族や錬金術師、陶工たちが悪戦苦闘するんやわ。」
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