京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎町で、リトルプレスやチラシを作る『大山崎リトルプレイス』での日々
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
 聖天さんの境内に、1本のアオギリがある。アオギリは公園や街路樹などで見かける、ごく普通の樹木。浅い切れ込みのある、手のひらみたいに広がった大きな葉っぱが特徴だ。6月ごろに小さな花が房状に咲くんだ。目立たないから、ほとんどの人は気づかないだろうね。サクラやカエデのように季節の話題になることもない、地味な樹木だ。でも、真夏のかんかん照りの下、大きな葉っぱがひらひらと風にそよぐ姿をながめるのは、涼やかで気持ちがいいよ。
聖天のアオギリ

 アオギリの種は、不思議な形をしているんだ。聖天さんのアオギリのそばで初めて種を見つけた時、その奇妙な形に驚いた。湖に浮かぶ小舟のような、あるいはラーメンのスープをすくうレンゲのような物体の縁に、小さな丸い種がくっついていた。3個か4個の種が、今にも小舟の縁から落っこちてしまいそうな不安定な位置にちょこんと乗っかっていたんだ。

アオギリ種1


 秋になると、種がくっついた薄茶色の小舟が密集してぶら下がる。それは小舟というより、細長いポテトチップがたくさんぶら下がっているようにも見えるよ。熟した種が乗っかった小舟は、乾燥しているととっても軽いんだ。風が吹くと小舟は房から外れ、クルクルと回りながら落ちてくる。風を利用して種を飛ばしているんだよ。アオギリは大きく成長すると、15mくらいにもなる背の高い樹木。木の上の方にある小舟は、うまく風に乗ればヘリコプターのように回転しながら、かなり遠くまで飛ぶんじゃないだろうか。風を利用して種を遠くに運んで分布を広げる植物は他にもいっぱいあるけれど、種を乗せた小舟が回転しながら飛ぶという変わった手法を使うのはアオギリだけだろうね。

アオギリ種2

 街の中でアオギリを見かけたら、近くに種のくっついた小舟が落ちているかもしれないよ。見つけたら手にとって、空中に放り投げてごらん。クルクル回る小舟の舞いが見られるよ。

【補足説明】
アオギリは落葉高木。
中国南部、東南アジアが原産。
緑色の樹皮とキリに似た大きな葉を持つので、アオギリと名がついた。
乾燥した種は不規則な球形で、直径が約8㎜。網目状のシワがある。
種は食べられる。煎ると香ばしくて美味しいらしい。
広島には、原爆の爆風と強烈な熱線を浴びて枝葉を失い、幹の半分が焼け焦げたにもかかわらず、翌年の春には新芽を出して復活し、今も生き続けている「被爆アオギリ」がある。

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