京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
前回のお話はこちら➡
 今年も8月は台風情報や大雨警報がニュースで流れ、前号で紹介した天気や防災の専門用語を何度も見聞きしました。地域によっては大きな被害に見舞われ、避難所の様子も映し出されていました。
 どの避難所の映像にも、避難してきた人やまちの職員、ボランティアに来た人が入れ替わり登場し、それぞれの立場で避難するまでの状況や避難所での過ごし方などが語られ、大変さが伝わってきます。

 7月6日(土)に長寿苑で開催された『大山崎ボランティア連絡協議会学習会』。ハザードマップの講習会と寸劇を楽しんだ後はグループに分かれ、避難所運営ゲーム「HUG」をしました。
HUG_1

 引き続き、大山崎町政務総務課危機管理係の浅田拓さんに伺います。
【これは『HUG』じゃない? 】
 「HUG」は、静岡県が開発したゲームです。

HUG_2

 「HUG」カードを避難所にやってくる人に見立て、そこに記載されている情報をもとに、避難所のどこに誘導していくかを瞬時に判断していく疑似体験ゲーム。臨場感を出すために、考える隙を与えずに次々とカードが繰り出されます。その数、全部で250枚。
 通常2~3時間以上かかるゲームですが、今回は講習会の構成上1時間の時間配分で、使用したカードの枚数は80枚程度でした。
 浅田さん曰く、「ファシリテーター(中立的な立場から助言・進行を担う人) の進行のもと、カード全てを使い切った後にグループでの振り返りや全体で意見交換を行うのが本来の流れ。この流れを踏んで、避難所運営に活かしてほしいというのが開発者の思いです。なので今回は、『HUGをしました!』とは言えません。あくまでもHUGの紹介です」。

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 カードの枚数を減らし、ゲーム時間を短縮しても、さまざまな立場の人がいることが分かり、避難所運営の大変さを多少なりとも理解できました。避難所運営をするしないにかかわらず、どなたにも体験していただきたいゲームす。では、紙面で『HUG』体験といきましょう。

【臨場感を出すためのアイテム】
 机の上には、カード、避難所の図面、アイスブレイキング(自己紹介)シート、A4用紙や付箋紙、多色ペン、セロハンテープなどの文具。
 カードは避難者カードとイベントカードの2種類。避難者カードの個人名は、主に防災用語になっています。避難所の図面は、今回は大山崎小学校の設定。
 A4用紙は「教室」や「体育館」に見立ててカードを置いたり、避難者へのお知らせを書いて貼りだしたりするのに使います。今回は時間が短くて、出番はなかったようです。

HUG_4
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【最適な7人とファシリテーター】
 推奨される参加者の人数は6~7人。退屈する人が出ず、意見が出やすい人数です。
 グループの中の一人は、カード読み上げ係になります。ファシリテーターとなってゲームを進行していく必要があるので、事前にゲームの説明や研修を受けた人や経験者がなるのがベスト。
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【現場では何が⁉ 避難当日の状況を共有】
 ゲームの設定条件がスクリーンに映ります。
 設定条件には震度、気象条件、季節、時間、被災状況、避難者の様子などが挙げられます。
 今回は震度7の大地震。初めて会った7人で、小学校での避難所運営が始まります。

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【アイスブレイキング(自己紹介)タイム】
 アイスブレイキングシートに名前と災害の経験や困ったことなどを書き、順番に自己紹介していきます。所要時間は全員で5分程度。
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【避難所運営を始めます】
 司会者のカードの読み上げに続いて、読み上げ係の人も読み、参加者にカードを渡していきます。避難者が次々と来るのと同じように、参加者がカードを配置し終わる前に次のカードを読み上げます。参加者は相談して、避難者カードを避難場所へ、イベントカードを発生場所へ置きます。
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 では、始めましょう。さまざまな事態に早急に対処願います! つづく➡

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