京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎町で、リトルプレスやチラシを作る『大山崎リトルプレイス』での日々
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
 天王山が大好きで、いろいろな生きものとお友だちのタムさん。
天王山の自然のことをみんなに知ってもらおうと作ったお話

ハートの落ち葉は良い香り

桂の葉

 大山崎山荘の庭園を歩いてみよう。小川が流れ、休憩できる東屋もあり、散歩や自然観察にちょうどいい。有名な神社仏閣のお庭と違い、庭園だけなら無料だし、人も少ないのでゆっくり楽しめるよ。

 春には、渡ってきたばかりのオオルリが桜の小枝で休んでいる。新緑のカエデの木陰で苔を見るのも面白い。秋はやっぱり紅葉だ。そして、ひと冬に数回もない雪景色の美しいこと。どの季節も素晴らしい。近所にこんな素敵なところがあるなんて、僕たちはほんとうに恵まれてるね。

 庭園には大きな木がいっぱいある。中でも僕はカツラの木が大好きだ。カツラの枝は、葵祭に飾られる「葵桂」に使われるなど、昔から京都にはなくてはならない大切な樹木なんだ。

 枝いっぱいについた可愛いハート型の葉っぱは、夏には涼しい緑の木陰を作り、秋には鮮やかな黄色になって見る人を楽しませてくれる。カツラの落ち葉はとても良い香りがするんだよ。小道を歩いているときに、一瞬ふわっと感じる不思議な香り。美味しいキャラメルみたいな甘い香り。茶色くなった古い落ち葉からほんのり香る。でも、枝についている葉は匂わないんだ。木の名前も、良い香りが出ることから、「香出ら」がなまってカツラとなったと言われているんだ。

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 残念なことに、今年はカツラの見事な黄葉と落ち葉の甘い香りが楽しめないかもしれない。天王山の大木を容赦無くなぎ倒した9月4日の強烈な台風の風で、枝が折れ葉っぱも飛ばされ、無残な姿。まさか、こんなにひどいことになろうとは!それでも、幾多の天災を耐え抜いたカツラの大木なんだから、きっと来年には葉っぱが生い茂る元気な姿に戻ってくれるよ。

■補足説明
カツラ
落葉高木。日本全国の谷沿いなど水分の多い土地に自生している。庭木としても人気がある。
葵桂(あおいかつら)
葵祭にはなくてはならない神聖な飾り。フタバアオイの葉をカツラの枝に絡ませて 牛馬にいたるまで葵桂を飾る。


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