京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎で、リトルプレス「大山崎ツム・グ・ハグ」など印刷物を作っている大山崎リトルプレイスです。このブログでは「大山崎ツム・グ・ハグ」記事を中心に紹介しています。 https://www.o-little-place.com/
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
 ジョサイア60歳、壺に貢献する 前回はこちら
 
社会運動や科学に貢献したジョサイア・ウエッジウッド。次は『壷』に貢献?

 「歴史に残る壺を救ったというかなぁ。
 18世紀半ば頃、新古典主義が建築やインテリアに取り入れられるようになり、装飾壺が流行。ジョサイアは、自らを「世界の壺づくり将軍」というほど、『初日の壺』や『ホメロスの壺』など数々の壺を作っていた。そこへウェッジウッド磁器の絵柄を多く手がけていたジョン・フラクスマンから、ナポリ王国駐在大使ハミルトン卿が持ち帰り展示していた壷をぜひ、見るようにと手紙がきたんや。

 1582年に古代ローマの遺跡で発見された壺は、アレクサンドリアの名工が作ったと言われる古代ガラスの名器。黒に近い青ガラスに、乳白色のガラスを被せ削り、ギリシャ神話を描いたカメオ仕上げ。バルベニーニ家が長く所有していたことから『バルベニーニの壺』と呼ばれたが、ハミルトン卿からポートランド公爵夫人が買い取り、今日に至るまで『ポートランドの壺』の名で知れ渡ってる。

 1786年、ジョサイアはこの壺を1年間借り、ジャスパーで複製することに取りかかった。途中ドクターストップがかかるほど試行錯誤し、技術的壁を乗り越え、1790年、レプリカが完成。

 その55年後の1845年、ポートランド家から大英博物館に寄託されていた『ポートランドの壺』は、ひとりの若者によって叩き割られ、その姿は200以上の破片に…。しかし、ジョサイアのレプリカを参考に見事に修復、再現された!

 ジャスパー製『ポートランドの壺』が完成した時、ジョサイアはすでに60歳。徐々に事業から身を引いたんや」。

女王陛下の陶工と呼ばれた男 


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【紙面版】
ウェッジウッド第9話

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