京都と大阪の府境にある小さな町・大山崎町で、リトルプレスやチラシを作る『大山崎リトルプレイス』での日々
今日もリトルプレス『大山崎ツム・グ・ハグ』の制作に励んでます。。。
おはおようございます!大山崎はぐです。

よく降りましたね。

竜巻注意報も発令されたりと大荒れの1日でした。

何事もなかったことを祈りつつ…



今日は、そのタムさんのお話をご紹介。
7月は発行がお休みのため、今回は2話書いていただきました!
まずはこちらから。


桂川の緑のボール

 桂川の河川敷には日本で一番小さなネズミがいるんだ。家の中で猫と追っかけっこしているネズミじゃないよ。草原にいるおとなしいネズミだよ。カヤネズミっていうんだ。大人の親指くらいの胴体に長いしっぽがついている。体重はとっても軽くて五百円玉と同じくらい。長いしっぽを草の茎に巻きつけて、バランスをとりながら地面に降りることなく草から草へ移動するんだ。食べ物は草の種や小さな昆虫だよ。
 彼らの巣はとっても変わってるんだ。イネの仲間の細長い葉っぱを口でさき、器用に編み込んでまん丸の巣を作るんだ。小さな丸い入口が横に一つある。大きさはソフトボールくらいかな。この巣で休んだり子育てをするんだ。まるで小鳥の巣みたいだね。

かやねずみ巣


 夏、桂川の河川敷には人の背丈より高いオギ原にカヤネズミの丸い巣がいくつも見つかるよ。もし見つけたら遠くからそっと見るだけにしてね。子育てしてたら人間に驚いて逃げ出したりするからね。巣は簡単に見つかるんだけど夜行性のカヤネズミはなかなか見られないんだ。もし出会えたなら、とってもかわいいのでポケットに入れて持って帰りたくなるよ。


カヤネズミイラスト


 田んぼのイネにもカヤネズミが巣を作るんだ。ネズミだから稲穂を食べると思うだろ。最近の研究でわかったんだけどカヤネズミはイネ以外の種子や昆虫を主に食べていたんだよ。ネズミだから稲穂を食べるというのは誤解だったんだ。
 人間には全く害を及ぼさず、けなげに生きる小さなネズミ君。彼らの住んでるオギやススキの草原がどんどん減ってるんだ。でも、幸運なことに桂川のオギ原は人の手によって再生されたんだよ。河川改修のために削り取られた土の上に、オギが生えてた場所の根っこが入った土を移植したんだ。三年たったら、秋に白銀の穂が風にたなびく美しいオギの草原がよみがえったんだよ。
 カヤネズミが安心して子育てできる貴重な草原をずっと残しておきたいな。きっと人間のためにもなるはずさ。

■補足説明

★カヤネズミ
胴体60ミリくらい、尾の長さ70ミリくらい
背の高い草原に生息 冬は地表の枯れ草の下などで生活 イネ科植物の種子や、バッタなどの昆虫を食べる
※カヤネズミのことなら以下のサイトが詳しいよ
「全国カヤネズミ・ネットワーク」
http://kayanet-japan.com


★オギ
イネ科のススキに似た多年草
河川敷などに群落を作る

桂川のおぎ



2話目の『真夏のエノキと空飛ぶ宝石』は明日ご紹介します。
お楽しみに~^^



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